「調剤の仕事は好きだけれど、薬局や病院とは違う環境にも挑戦してみたい」。そんな気持ちで、このページを開いた方もいると思います。
薬局や病院から離れた職場への転職は、募集の中身も選ばれ方も、職種によって大きく変わります。そこは、薬局を経営する私が詳しく語れる領域ではありません。そのため、各社の選考の基準や待遇の話は書きません。ここでは、薬局で薬剤師を採用してきた立場から、「今の経験をどう整理するか」「どう準備を進めるか」に絞ってお伝えします。
まず整理したいのは「なぜ今の職場を離れたいのか」
転職の準備で最初にすることは、理由の整理です。次の2つを、紙に書き出してみてください。
- 今の仕事で、負担に感じていること:シフト、人間関係、業務量など
- 次の職場で、実現したいこと:働き方、学びたいこと、任されたい役割など
私が面接で聞くときも、「辞めたい理由」と「次にやりたいこと」がつながっている方は、話が伝わりやすいと感じます。「なんとなく環境を変えたい」だけだと、次の職場でも同じ悩みが起きやすくなります。
調剤の経験は、場面を言葉にすると伝わる
「調剤室の経験しかない」と心配する必要はありません。日々の仕事の中には、他の職場でも説明しやすい経験が多くあります。
患者さんや医師とのやり取り
服薬指導でのヒアリングや、疑義照会での医師との連携は、相手の話を聞き、正確に伝える経験です。「どんな場面で、どう対応したか」を一つ決めて、具体的に話せるようにしておくと、伝わり方が変わります。
業務を良くした経験
棚の配置を見直した、待ち時間を減らす工夫をした、といった身近な改善も、立派な経験です。大きな成果でなくてもかまいません。「問題に気づき、こう動いた」という流れで整理してみてください。
薬局と、それ以外の職場の比べ方
職場ごとの詳しい条件は、私からは書けません。そこで、比べるときの「観点」だけ整理します。
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 仕事の内容 | 毎日どんな業務をするのか。求人票の職種名だけで判断しない |
| 働き方 | 勤務時間、休日、勤務地、転勤の有無 |
| 求められる経験 | 募集要項に書かれた、必須の経験と歓迎の経験 |
| 将来のキャリア | 数年後に、どんな役割を任されるのか |
具体的な条件は、必ず各社の募集要項や公式サイトで確認してください。分からない点は、転職サービスの担当者に質問するのが確実です。
準備を進める3つのステップ
ステップ1:理由とやりたいことを一文にまとめる
「〇〇を実現したいので、環境を変えたい」という形で、一文にまとめます。面接でも、書類でも、この一文が軸になります。
ステップ2:複数の転職サービスで、募集の中身を比べる
扱っている求人は、サービスごとに異なります。複数のサービスで同じ希望を伝え、紹介される募集を並べて見ると、自分に合う職場が見えやすくなります。
ステップ3:書類は、場面で語れる形に整える
職務経歴書は、薬局内の専門用語に頼りすぎず、誰が読んでも分かる言葉で書きます。経験は、先ほどの「場面」の形で整理しておくと書きやすくなります。
よくある質問
Q. 薬局の経験しかなくても、挑戦できますか?
必要な経験は、職種や募集によって異なります。私からは一概に言えないため、気になる募集の要項を確認し、不明な点は担当者に質問してください。
Q. 今の職場には、いつ伝えるべきですか?
採用が決まる前に伝えると、職場に迷惑をかける場合があります。内定が出て、条件を確認してからにするのが、安全だと考えています。
まとめ
薬局以外への転職は、職種ごとに中身が大きく違います。私が言えるのは、理由とやりたいことをつなげること、経験を場面で語れるようにすること、複数のサービスで募集の中身を比べることの3つです。まずは、紙に書き出すところから始めてみてください。
転職サービスの選び方は、次の記事にまとめています。
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