調剤や服薬指導を続けてきて、「薬局や病院の外で働く道も見てみたい」と思い始めた。そんな薬剤師の方は、少なくないと思います。
一般企業への転職は、職種によって仕事の中身も条件も大きく違います。薬局を経営している私には、その中身を語れるだけの知識がありません。そのため、この記事では動き出す前に整理しておくことと、情報の集め方に絞って書きます。
最初に、「何を変えたいのか」を言葉にする
「薬局以外へ」という気持ちの中身は、人によって違います。次の3つのうち、近いものはどれでしょうか。
- 働き方を変えたい:土日の勤務、残業、シフトなど
- 仕事の内容を変えたい:患者さんへの対応以外の仕事に関わりたい
- 将来の広がりを持ちたい:今の職場では見えにくいキャリアを考えたい
薬剤師の面接をしていて、辞めたい理由と、次にやりたいことがつながっている方は、話がよく伝わります。反対に、「とにかく今の職場を離れたい」だけだと、転職先でも同じ悩みが起きやすくなります。
今の経験を、場面で書き出す
「調剤室の経験しかない」と感じていても、日々の仕事には、他の職場でも説明しやすい経験があります。
人とのやり取り
服薬指導での聞き取り、医師への疑義照会、スタッフへの引き継ぎ。誰と、どんな場面で、どう動いたかを一つ決めて、短く書いてみてください。
仕事を良くした経験
待ち時間を短くする工夫、在庫の置き方の見直しなど、身近な改善も立派な経験です。「気づいたこと」「やったこと」「変わったこと」の順に書くと、整理しやすくなります。
薬局と、それ以外の職場を比べる観点
職場ごとの詳しい条件は、私からは書けません。比べるときの「観点」だけ、表にまとめます。
| 観点 | 募集要項で確認すること |
|---|---|
| 仕事の内容 | 毎日、何をするのか。職種名だけで判断しない |
| 必要な経験 | 必須と歓迎の違い。薬剤師の資格が必要かどうか |
| 働き方 | 勤務時間、休日、勤務地、転勤の有無 |
| その後の道筋 | 数年後に、どんな役割を任されるのか |
具体的な内容は、必ず募集している会社の公式サイトや求人票で確認してください。分からない点は、転職サービスの担当者に質問するのが確実です。
動き出す前の3ステップ
ステップ1:変えたいことを、一文にする
「〇〇を実現したいので、環境を変えたい」の形でまとめます。書類でも面接でも、この一文が軸になります。
ステップ2:複数の転職サービスで、募集を見比べる
扱っている求人は、サービスごとに違います。同じ希望を複数のサービスに伝えて、紹介される募集を並べると、自分に合う職場が見えやすくなります。
ステップ3:今の職場には、決まってから伝える
決まる前に伝えると、職場に迷惑がかかる場合があります。内定が出て、条件を確認してからにするのが、安全です。
よくある質問
Q. 薬局の経験しかなくても、挑戦できますか?
必要な経験は、職種や募集によって違います。私からは一概に言えません。気になる募集の要項を読み、不明な点は担当者に質問してください。
Q. 薬局に戻りたくなったら、どうなりますか?
薬局側から見ると、薬剤師の資格と経験があれば、相談に乗れることは多いと考えています。ただし、職場ごとに事情が違うため、早めに希望を伝えておくと安心です。
まとめ
薬局以外への転職は、職種ごとに中身が大きく違います。私が言えるのは、変えたいことを言葉にすること、経験を場面で書き出すこと、複数のサービスで募集を見比べることの3つです。まずは、紙に書き出すところから始めてみてください。
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